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起業家が利益を上げるためのたった一つのルール「敗者のゲーム」

「成果を出す」という自信

私はコンサルティングという仕事を長年してきましたが、あるときから妙な自信がついてきたことを覚えています。妙な自信とは、「どんな業種でも、どんな規模でも、どんな企業でも一定の成果はあげられる」という自信です。そして、その自信は実績を積むにつれて確信に変わっていきました。

コンサルティングのプロとして大金を頂いてクライアントをご支援をする以上、自信を持つことは当たり前のことかもしれませんが、その時は「成果を出す」という確信に近い自信の根拠を明確には自覚していませんでした。

今回は、ある書籍をきっかけに、「成果が出る」と自信が持てる理由がはっきり自覚できました。(しっくりきました。)

起業した経営者の皆様のお役に立てれば幸いです。

 

「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス)

 

最近「敗者のゲーム」という株式投資に関する本に出会いました。ざっくりとした内容は、下記の通りです。

・株式投資は個別の銘柄ではなくインデックスファンドが良い。

・多くの投資機関は市場平均より成績が悪い。

・それは、株式投資が「勝者のゲーム」ではなく「敗者のゲーム」になったからだ。

・プロのテニスは、相手が取れないサーブを打ったり、強力なショットを打ち込んで勝ちに行く「勝者のゲーム」である。一方、アマチュアのテニスはミスをして墓穴を掘って点数を取られる「敗者のゲーム」である。

・テニスのプロは相手が取れないショットを打ち込み80%の点数を取るのに対して、テニスのアマチュアは相手のミスで80%の点数を取る。

・株式投資でも同様のことが起きている。よって「敗者のゲーム」ではインデックスファンドが良い。

※インデックスファンドは、日経平均株価などの「株価指標」と同じような動きをするように作られた投資信託

興味のある方は読んでみると良いですが大変印象に残ったのは同じ道具を使い、同じルールで行うテニスのゲームも「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の2つの勝ち方があるということです。確かにその通りで、テニスだけでなく、ゴルフや将棋などもプロでない限りミスを無くすことで勝率が上がる「敗者のゲーム」と言えそうです。

金融・マーケットイメージ

 

「成果を出す自信」と「敗者のゲーム」

 

この本を読んでいる時にピンと来ました。

 

「実は多くの事業経営は敗者のゲームなのでは?」と。

 

多くの企業でコンサルティングをしていて、最もたやすく成果の出るパターンは、「ロスが多い」場合です。例えば、営業すれば売れるにのに営業量が足りなかったり、提案書をしっかり作れば契約率が上がるのにロクな提案書がなかったり、クレーム対応をしっかりすれば満足度が上がるのにおざなりにしたり、などなど。ロスはたくさんあります。

そして、ロス以外にも当然のことながら事業経営には基本的な原理があります。

原価が下がれば、粗利が増える

経費が下がれば、営業利益が増える

固定費が増えると、損益分岐点が上がる

在庫回転率が上がると、売上が増える

細かいところだと、

資金繰り表をつくると、将来のキャッシュの動きが見える

結果指標につながる重点指標を決めると、アクションを取りやすくなる

成長企業と付き合うと、将来の売上が上がりやすい

など多くの原理があります。

私がコンサルティングを行っている中で成果を出せるという確信に近い自信を持ったのは、「多くの事業経営は敗者のゲームであり、原理に従いミスを無くすことで結果を出すことができる」と感じたからだと「敗者のゲーム」という本を読むことで理解しました。

 

事業経営は本当に「敗者のゲーム」なのか

 

スタートアップ企業や急成長するIT企業など、上場して時価総額100億、1000億円を狙う事業経営の場合、強力なアイディアと事業モデルが必要な「勝者のゲーム」の可能性が高いです。(実際には、大手企業でも「敗者のゲーム」で勝っている企業は多いと思います)

しかし、営業利益1億程度なら、画期的なアイディアや事業モデルを必要としなくても「敗者のゲーム」と捉えてしっかりとミスを無くすことができれば実現できるのでは無いかと思うわけです。

多くの事業は、「しかるべくしてうまくいっていない」ことが多いと思います。立地が悪いのに美味しくない飲食店は何か差別化しないと続きません。営業が苦手な会社も手を打たないと商品に関わらずほとんどは無くなります。人を育てられない会社も規模の拡大はできないでしょう。至極当然の原理です。しかし、なかなか当事者は気づきにくい。ついついカッコイイ強力なサーブを狙ったりするものです。

事業で利益を出すためのためのルール

 

事業を利益を出すためのたったひとつのルールがあるとすれば、事業経営を「敗者のゲーム」と捉え、基本をしっかりと抑えることだと思います。簡単なミスや間違いを改善することで、存続し一定の利益が上がるようになるはずです。

ミスを無くす、基本をしっかりと行うためには最低限の経営の原理は学びましょう。MBAを取得しなくても、Amazonで買える書籍からでOKだと思います。基本ですか。

そして経営のアマチュアを脱したら「勝者のゲーム」として、如何に勝つかを極めることを目指すと良いでしょう。

About alex

サイトの管理人でありライターのアレックスAlexといいます。日本人です。 経営コンサルタントであり、 WEB関連の起業家であり、 インキュベーターであり、 良き夫でもあります(笑) 現役で顧問先を複数持ち、数社の社外取締役も行っており、思ったことを記事に書きやすくするため実名ではなく、アレックスを名乗りサイトを運営しています。 結構な長い期間、コンサルティング会社に勤め、コンサルタントとしてそれなりの結果を出しました。しかし、自ら起業してみて数年が経つと学んだことがたくさんありました。 いわゆる理論と実践の違いです。 うすうす気づいてはいましたが、コンサルティングのご支援で成果の出る場合、クライアントさんがそもそも優れている場合が圧倒的に多いと感じていました。 そして、学歴の高くない叩き上げの経営者が、圧倒的な収益性を誇る企業を作っていたりします。つまり、ノウハウや理論以外に事業の成否を分ける何かがあるわけです。 確かに、理論やノウハウは今やアマゾンでクリックしたら翌日には書籍が届くし、ネットでググればいくらでも知ることができる世の中です。 しかし、現実には事業が上手く人もいれば、行かない人もいます。このサイトでは、元コンサルタント起業家が起業家のために、ありそうでなかった実践ノウハウを綴れればと思っています。

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